プロフィール
大日方真(おびなた・まこと)
長野県生まれ。13歳のとき、長野市写生展で特選を受賞したことをきっかけに絵画の楽しさに目覚める。高校、大学では美術部に所属していたものの、就職で制作を一時中断。しかし、1985年、東京都美術館で開催された美術展において、出張先で描いた「万里の長城」が入選したことから、絵画の道を再開。
以降、長年にわたり独学で作家活動を続け、水彩画の新たな領域を追究する。画用紙に絵の具がしみ込む特性を利用し、乾燥とブラッシュを繰り返しながら幾度も彩色を重ねることにより、透明感と重厚感を併せ持つ独特の質感を感じさせる画風を確立。
自然・風土の情緒まで描き出す風景画が高い評価を受ける。2010年仏芸術協会トリコロール芸術大賞、2013年日本美術評論家大賞など、国内外での受賞多数。2016年にはパリのエチエンヌ・ドゥ・コーザンギャラリーで、2019年にはNYのGeorge Billis Galleryにて個展を開催。その他にも個展・グループ展多数。
